16のブログ

たまに絵を描く人のブログ

考える

20歳くらいの頃スケッチブックに描いた漫画を久しぶりに見返した。絵は確実に拙いけど、この頃のほうがいいものが描けてるなあと感じる。

 

昔の絵のほうがずっと好きだしこの絵になりたいと思った。漫画も今よりずっと面白い。描きたいもの、好きなものがよくわかってワクワクする。もちろんこれは自分にとってのことなので他者の感覚は一切考慮してない。

 

私が思う絵が上手くなりたいってのは、もう少し絵で困る機会を減らしたいという意味だ。私には描けない角度や表情がたくさんあって、絵にものすごく時間がかかってしまう。このへんの成果は続けていかないとわからないけど、アタリの取り方を変えたほうがいいことはわかった。

 

あのときは描きたいものを描きたいだけ勢いで描いて、あとはなんにも考えてなかった。可愛いのできたから見て〜くらいの気持ちでネットに放流していた。漫画の描き方なんて知らないしコツコツ完成させようという気持ちもなかった。そのときできたものをそのとき誰かに見てほしかった。

 

私の絵を誰かに見てほしい、あわよくば好きになってほしい。この思いは今も変わらない。そうじゃなかったらホームページ作ったり、漫画やイラストを投稿サイトにあげたりしない。当時もTwitterとpixivに上げていたはずで、やってることは変わらない。ただ絵に対する気持ちがまったく違う。

 

昔は絵を描くのが大好きだった。今はそう思わない。中途半端に絵が描ける故に何もかも拗らせているように思う。このブログの初めての記事もこんな内容だったな。自分が心底気持ち悪い。でも絵を描くのをやめようとは思わない。私の頭の中にある世界を描かずに死ぬことを考え、恐怖に震えることがある。そんなのあってはならない。

 

絵を描くのが好きになりたい。自分の絵を好きになりたい。

 

昔の絵に対する心構えも含めて漫画が魅力的に思えたんだろうな。絵に関してはあの頃に戻りたいってすごく思う。気が付いた時はそうでもなかったのに、記事にしてたらすごく悲しくなってきた。でも描くしかないんだと思う。絶対に諦めたくない。物事ははじめるより終わらせるほうがずっと大変だ、色んな意味で。